「握手ときみと青い空」

 

平成２３年度岡崎消防操法大会　  

小型ポンプ操法の部　優勝。

これは・・・まさに奇跡。

僕は　朝４時起床。

この日のために　２ヶ月　朝５時から練習をしてきたわけでして・・。

消防団制服の袖に手をとおしながら　自分が緊張しているのが分かった。　

この大会は　選手だけのものではないのだから・・。

団員、関係者、近所の人

様々な人の思い・協力でもって成立している。

この思いに後押しされて　僕ら選手は　大会に出場する。　

 

大会本番前の青い空の下、　団員同士が真剣な握手を交す。

この握手に言葉はない。

けれど　言葉以上に伝わるものがある。

それぞれの家庭・仕事がありながらも　毎朝２時間、

この日のためにしてきた全てが

その握手に込められたような気がした。　

　
最後に　きみと握手をした僕は　一言きみに伝えた。

ゼッケンの１番に手を当てながら

「お父さん達　１番になるから・・」

 

決勝３チームの操法全てが終わり、点数集計、結果発表と事は進んでいく。

優勝に自団の名前が発表され　皆が顔を合わせて驚いた。　　　

優勝旗を片手に空を眺めながら、練習に来てくれた羽根消防団の仲間、関係者の皆様に　

感謝の念を抱きつつ、県大会のことを思い浮かべていた。

県大会は　どんなものだろうか。 

どこまでも続く　青い空に　夢を膨らませて　

また練習開始である。　

 

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