はんこ★あるある「はんこの彫り直しって、縁起悪いの??」(^。^;) [ハンコあるある]
今回のはんこ★あるある は・・・はんこの彫りなおし です。
業界では「改刻」(かいこく)と申します。改めて刻す、ということですね。
今、既に彫ってある印面を、摺って無くし、また彫りなおして、新しいはんこにする。
エコ!印材の再利用ですね。(^-^)
ちまたに、こんな噂があるそうです。
「はんこの彫り直しは、縁起が悪いからできないよ・・・」
「はんこは生涯一本で、彫り直しは駄目!新しく買う!」
等・・・諸説ございます。
一生涯、そのはんこを大事にし、その方の分身として役目を終える・・・
(^^)それも確かに考えの一つだと思います。
しかし、すごく綺麗で、使えなくなった はんこの印材
・・・・・
(>。<)mottainai!!(モッタイナイ!)
と思うのも事実。
< はんこの印材たち>
日々、はんこ職人として、はんこの印材と向き合い、自然の素材である
水牛の角、象牙(この2つが彫りなおしに適しています)
など希少な自然素材を、扱っているからこその、感謝の感情。
しかも、手で彫っているからこそ、昔の良い素材に触れて、時間を経てきた素材に
向き合いたい
昔の彫り師の仕事を確かめて、新たなハンコとして生かしたい、
単なる使い捨てのはんこ を作っていないからこそ、素材を大事にしたいのです。
ある日のお客様
「彫りなおし、出来るんですか?よかったーっ他のお店で彫りなおし受け付けは出来ない、
新品オーダーのみですって言われちゃって・・・
これ、母が昔 結構お金をかけて作ってくれた、はんこなんですよね。
でも結婚したら、苗字が違うから使えなくなってしまって・・・モッタイナイですよね!」
(^0^) はい、その通りです!と思います。
その方にその印への想い入れがあって、大事なものなら、生かすべき、と思います。
しかも、限りある自然の資源。生かしてあげたい、そう思います。
手彫りをしているはんこ屋だから分かること。
ボク。が印材を見て、確かめながら彫刻する、
そして、出来上がりは、少しだけ丈が短くなりますが、ほぼ新品と変わらないのです。(しかもちょっとお徳)
でも、手彫りの場合は勿論、あるお程度のお代金と作成時間がかかることは申し上げておきます(^-^)
手をかけるってそーいうことです^^
もちろん、美しさ、強さ、唯一無二性を、兼ね備えたはんこができますよ~
はんこ職人であるボク。にも聞いてみました。
ボクつま。「彫りなおしのいいところってどう思う?^。^」
ボク。「昔の素材のほうがいい素材があったから、今も大丈夫ならそのまま使えるところかな~
あと、はんことしての循環型社会への貢献にもなるよね~」
ふむふむ
ボク。「職人としては、以前、この印章を作った先人である職人さんとの、
時空を超えた対話 ができるところがいいよね~」
なっなるほど 時空・・・
ボク。「・・・で、その先輩に負けない気持ちで、仕事するんだよ」
と職人としてのやる気に満ちた回答が(^。^)帰ってきました。
*結論*
はんこの彫りなおしは、その方の想い次第。
・・・とさせて頂きます。(^0^)/
はんこ★あるある「はんこの彫り直しって、縁起悪いの??」でした。
コメント 0