〔祝 成瀬屋うどん〕

平成22年4月6日 成瀬屋うどん 新装オープン らしい。








新装開店前の試食にて 僕ときみはうどんを食す。

店に入ってすぐ目に付くのが うどんを作っている調理場。

湯気が立ち上り活気に満ちている。

店内は和風で 木の香りがし 落ち着く感じだ。

僕ときみが キョロキョロと店内を見渡していると

成瀬屋おじさんの「はい どうぞ」の掛声とともに てんぷらうどん登場。

湯気が立上り 僕のめがねの曇りが晴れるや否や 仰天。

海老のてんぷらがグレードアップ・・・大きくなっているではないか。

プリプリの海老と成瀬屋伝統のつゆ がとても合い、僕は きみに「おいしいね~」と一言。 

僕の声がきみに届いているのか 

きみは 只 ひたすらにうどんを手でつかみ 自分の口へ。

よほど気に入ったのか その姿はまさに懸命。

ご飯を十分食べてきたきみが お母さんにもっと食べたいとアピールする姿に 僕は再び驚くわけで・・。

そういえば きみは 成瀬屋うどんを初めて食べたんだね。

きっと僕も きみと同じくらいの頃 こうして うどんを食べたのだろう。

じいさんの手に引かれて 成瀬屋の暖簾を潜り、熱々のにかけ(かけうどん)を小さな器に分けてもらい

「ふう ふう」しながら食べる。僕以外にも 同じ経験をしている人は 数多くいるのだろう。

そう思うと 受け継がれる伝統のすごさをうどんを食べながら実感する。

きみがもっと大きくなって僕と同じくらいになったら

僕と きみと きみのきみをつれて成瀬屋のうどんを食べよう。

そうなったら きっと 楽しいだろうな~。

うどんを食べ終わった僕ときみは 店内をお散歩。

たくさんうどんを食べて満足したきみは 力強い足取りだ。

てくてく歩くきみの後ろ姿に 願いをはせて 僕はきみの後を追った。